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【SmartBeat導入事例】株式会社リモハブ

今回は、SmartBeatの導入事例として、実際に利用されている株式会社リモハブの笹倉様、熊本様にお話を伺って参りました。

株式会社リモハブは “世界中の人に健幸を” をSloganに掲げ、IoT技術を活用することで実施率が低い心臓リハビリテーションを在宅にて適切に実施できるオンライン管理型医療機器を開発している会社です。システムの一端にAndroidアプリを利用されており、国内初のオンライン管理型心臓リハビリシステムの開発にSmartBeatを導入いただいています。

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オンラインにてインタビューを行いました。

—まず笹倉様、熊本様が担当なさっている役割について教えてください。

笹倉様(以下敬称略):社外との折衝担当となります。
資金調達、販売網構築、サプライヤ選定、広報・マーケティング、特許検討/出願等の役割を担っております。

熊本様(以下敬称略):システム開発における現場リーダーとなります。
外注先も含めた開発メンバーを取りまとめ、プロジェクトマネージャーの役割を担っております。

アプリを利用した医療機器開発への挑戦

—貴社ではどのような事業を行っておりますでしょうか。

笹倉:弊社はオンライン管理型の心臓リハビリシステムを開発・製造・販売している医療機器メーカーとなります。

日本における心不全患者数は120万人以上と推定されており、高齢者に多い疾患であることから今後もさらなる増加が見込まれています。このような患者の心肺機能を改善させるため、通院下での心臓リハビリテーションが行われてきましたが、実施できている患者はわずか7%に留まっているのが現状です。その主な理由として、患者が高齢であるため、高頻度での通院が難しいことが挙げられます。

弊社は、IoT技術を活用することで医療従事者による遠隔管理を実現させ、まるで実際に病院で行っているかのような安心で適切なリハビリテーションを自宅で行うことができるシステムを開発し、多くの対象者に提供することを目指して、現在その基盤を構築しています。

—新しい分野の医療機器だとお伺いしましたが、どのような点で新しいシステムなのでしょうか。

笹倉:現時点では、リハビリテーション領域において、規制当局の承認を得ているオンライン管理型の医療機器はございません。日本ではゼロ、世界においても、弊社の知る限りは1件もないかと思います。
弊社は、現在、国内初のオンライン管理型心臓リハビリシステムの医師主導治験を進めております。

—SmartBeatを導入いただいているアプリは、その事業でどのような役割を果たしているのでしょうか。

笹倉:患者の負荷状態をモニタリングする役割を担っています。Androidタブレットにアプリが入っており、システムで取得した患者の心電波形といった情報を医師側に伝えます。システムをご使用いただく患者様には高齢の方も多く、システムの起動から主な操作まで、なるべく直感的に簡単に操作できるということを目指した結果、このような形となりました。

SmartBeatとの出会い

—SmartBeatを導入した経緯と理由をお聞かせいただけますでしょうか。

熊本:そもそもクラッシュの調査に難航していたことがあり、医療機器認定を目指す中で、可能な限り全てのクラッシュ要素を取り除き、安定したアプリへと品質向上する必要があったため導入に至りました。

運用テストを進める中で様々なケースにおけるアプリのクラッシュが発生しましたが、再現性が低かったり、原因調査のために多数のログを仕込む必要があったりと、調査に難航することが多々ありました。この課題を解決するため、開発者に導入を提案されたのが「SmartBeat」でした。

笹倉:アプリがクラッシュせず運用できるという「安定化」は弊社のシステムに必要不可欠となります。オンライン管理型によるリハビリを実施する上で、医療者が常に、安定した状況で患者様の様子を確認できるという点は重要な要素となるからです。

高齢者にも使いやすい、「落ちない」アプリを実現

—御社のシステム内でアプリが落ちると、患者様にはどのような影響が生じると考えられますでしょうか。

熊本:実際に高齢者の方に使用していただくテストも実施したのですが、アプリがクラッシュすると当然戸惑われる方も多く不安にさせてしまい、その度に心苦しい思いもありました。
実際に弊社のシステムを使用される患者様は「心臓のリハビリ」を行うことになりますので、安心してリハビリに集中できるアプリを提供することは弊社にとって責務でした。

高齢者の方にも安心してお使いいただけるシステムとするために、クラッシュをなくし、安定したアプリへと品質を向上する必要があります。
SmartBeatによって、医療機器としてのより「落ちないアプリ」の開発がスムーズにできたと感じています。

「再現性が低かったクラッシュ」の調査が楽に

—SmartBeatを導入してよかったことはございましたか。

熊本:クラッシュの原因究明がスムーズにできるようになったと感じています。
アプリクラッシュの調査で特に難しいと感じる点は「再現性が低いケースがあること」、「クラッシュ発生時のオペレーションを全ておぼえているわけではないこと」の2つでした。

再現させなくてもクラッシュ発生箇所が特定でき、また「パンくずリスト」などの機能により操作手順の想定も可能となったことで、即調査に取りかかれるという点がありがたいと感じました。

弊社システムの利用者には高齢者も多いことが想定されますので、クラッシュ発生時のオペレーションの聞き取りは難しいことが予想されます。そのような点においても、今後システム運営していく上でSmartBeatが提供してくれるエラーレポートは大変助かります。

医療機器として承認されるための基準は非常に多岐にわたり、高いハードルです。中でも重要項目となる「安定性」について確保するためにも、SmartBeatは非常に役立ちました。

医療のIT化における安心を提供するSmartBeat

—今後、他にも医療用アプリは増えてくるかと考えております。そういった際にもSmartBeatのようなクラッシュ検知ツールをご導入いただけそうでしょうか。

笹倉:はい、弊社としても、患者様の安心を担保するためにクラッシュ検知ツールの導入は必須になると考えております。

遠隔医療が促進されることは明らかでしたが、コロナ禍により一気に加速してきておりますので、先10年で様々なアプリが薬事承認を得ることになると感じております。その際に、精度高くエラーを検知できるSmartBeatのようなツールを導入するのは有用かと思います。

—ありがとうございます。今後、事業が治験・臨床と進んでいくかと思いますが、その中で今後のSmartBeatに期待することはどのようなことになりますでしょうか。

熊本:引き続き、治験や臨床現場で発生したクラッシュについて素早い原因究明と品質向上に活用していきたいと考えております。

今後への期待としては、アプリ自体はクラッシュしていないけれども、OSからプロセスごと強制終了される、OOMのようなケースに対してヒントとなるような機能があると嬉しいです。
常駐している特性を活かして、アプリがクラッシュしていなくても、CPUやメモリ使用率、さらにはパンくず的な軌跡など各種情報にアクセスできると更に助かると感じます。

Out Of Memoryの解析機能は、ベータ版のご提供を開始し、リモハブ様をはじめとした一部のお客様にご利用いただいております。さらに、今夏に大幅アップデートを予定しています。
SmartBeatは今後もご利用いただくお客様のご意見を取り入れながら機能改善、開発を行って参ります。

この度は、誠にありがとうございました。